日向市日知屋の須賀社例大祭!猿田彦で死にかけた裏側レポ
こんにちは。しんせい不動産の是澤です。
日向市も本格的な夏を迎え、厳しい暑さが続いていますね。
先日、日向市日知屋地区では、夏の訪れを告げる伝統行事「須賀社(すがのやしろ)例大祭(お神幸祭)」が開催されました。
勢いよく水を浴びせながら神輿が街を練り歩く、日知屋本郷の非常に熱気あるお祭りなのですが、実は今回、私は見る側ではなく「神様側」として参加させていただきました。
仰せつかった大役は、巡幸の先頭を歩く「猿田彦(天狗)」。
7月の直射日光のもと、分厚い装束とお面を身につけて歩く時間は、想像を超える過酷な闘いとなりました。
この記事の内容
- 日知屋本郷に伝わる「須賀社例大祭」の概要と見どころ
- 地域が一体となって盛り上がる「水掛け神輿」の様子
- 猿田彦の衣装を着て分かった、お祭りの舞台裏とリアルな過酷さ
当日の写真とともに、熱気あふれるお祭りの様子と、少しばかり過酷だった舞台裏をレポートします。
日向市日知屋の伝統夏祭り「須賀社例大祭」とは?
まずは、日向市日知屋地区で古くから愛されている「須賀社(すがしゃ)例大祭」がどのようなお祭りなのか、その背景と概要をきっちりと整理しておきます。
安之神社の境内社「須賀社」の無病息災を願う神事
須賀社例大祭は、日知屋本郷地区に鎮座する「安之(やすの)神社」の境内社(摂社)である「須賀社」のお祭りです。
須賀社に祀られている御祭神は、素戔嗚命(スサノオノミコト)。疫病退散や無病息災、家内安全の神様として知られています。古くから地域住民の間では「八坂さん」や「祇園さん」とも呼ばれ、夏の訪れとともに健康と安全を願う大切な信仰の場として守り継がれてきました。
▲ 2026年の「須賀社例大祭」の開催ポスター。日程やお祭りの詳細などが分かりやすく案内されています。
【3分でわかる】実は超ぶっ飛んでる!スサノオと猿田彦のキャラ解説
「須賀社の神様であるスサノオ」と「今回私がやった猿田彦(天狗)」。
名前は聞いたことがあっても、ぶっちゃけ何をした神様なのかよく分からない方も多いと思います。神話の小難しい話を究極に分かりやすく、1行でキャラ解説します!
スサノオノミコト(須賀社の神様)
「日本最古のクレーマーにして、最強のウンコ投げ暴君(のちに英雄)」
実はこの神様、若い頃はとんでもない暴れん坊。お姉ちゃんのアマテラス(太陽の神様)に嫌がらせをするために、あろうことかお姉ちゃんの仕事部屋に自分の生ウンコを投げつけるという前代未聞のテロを敢行。お姉ちゃんが怒って引きこもり(天岩戸隠れ)、世界を真っ暗闇に陥れた元凶です。
※のちに高天原を追放されてから心を入れ替え、ヤマタノオロチを退治して、三種の神器となる後の草薙の剣をゲット。超絶イケメンヒーローになりました。ギャップ萌えの元祖。
サルタヒコ(私がやった天狗の神様)
「鼻が1.2メートルある、日本最古の優秀なカーナビ(道開きの神様)」
アマテラスの孫(ニニギノミコト)が天から地上に降りてくるときに、交差点(天の八衢)で待ち伏せして「道案内しまっせ!」と現れた超巨体の神様。
鼻の長さが約1.2メートル(七咫)、背丈が2メートル超、目がホタルのように光り輝くという、完全に不審者ルック。しかし中身は超優秀なナビゲーター。お祭りで神輿の先頭(道を切り開く役)を天狗が歩くのは、この「道案内(道開き)」の神話が由来です。
須賀社例大祭の基本情報(開催日程・場所)
お祭りは毎年7月中旬の日曜日を中心に開催され、日知屋本郷地区一帯が熱気ある舞台となります。基本情報は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通称・イベント名 | 須賀社例大祭(お神幸祭・御神幸祭) |
| 開催時期 | 毎年7月中旬頃(※今年は7/12に行われました) |
| 開催場所(本拠) | 安之神社(宮崎県日向市日知屋本郷)および周辺地区内 |
| 主な見どころ | 放水を浴びながら練り歩く「水掛け神輿」、厄除けの獅子頭巡幸、猿田彦(天狗)の先導 |
安之神社(やすのじんじゃ)周辺マップ
店長 是澤
安之神社は我が母校、日知屋東小学校のすぐとなりにある、静かで雰囲気のある神社です!あまり行く機会がありませんが、私はお正月の三社参りで参拝しています。
広々として、静かな神社なので皆さんもぜひ参拝に行かれてみてください!
【見どころ①】沿道から容赦ない放水!大迫力の「水掛け神輿」
須賀社例大祭の主役といえば、なんと言っても地域を練り歩く激しい「水掛け神輿(みこし)」です。日知屋本郷の街が、この日ばかりは独特の熱気と水しぶきに包まれます。
バケツにホース!担ぎ手と観客が一体になる瞬間
「わっしょい、わっしょい!」という威勢の良い掛け声とともに神輿が進んでいくと、沿道に待ち構えた地域の人たちから、容赦なく水が浴びせられます。
手にするのはバケツ、タライ、さらには家庭用の高圧ホースまで!
▲ 日知屋本郷の住宅街を、地域の人々に見守られながら一歩一歩力強く進んでいくお神輿。
バシャバシャと音を立てて降り注ぐ水に、担ぎ手たちも「もっと持ってこい!」と言わんばかりの笑顔で応えます。暑い夏の日に、浴びせる側も浴びる側もびしょ濡れになって弾ける笑顔は、見ているこちらまでスカッとする爽快感があります。
▲ 勢いよく浴びせられる水しぶきの中、威勢よく進む水掛け神輿。担ぎ手と地域の熱気がダイレクトに伝わってきます!
店長 是澤
この激しい水の掛け合いは、単に涼むためではなく、神輿や担ぎ手を「清める」という意味も込められているそうです。それにしても、日知屋の皆さんの水の掛けっぷりは毎年本当に容赦がなくて最高ですね!今回は日差しがすごかったので、たまにお湯のように熱くなってる水もあったんだとか...笑
私は午前中、備品車がかりでしたので、軽トラのエアコンをマックスにして、後ろからゆっくりとついていっておりました(それはそれで結構寂しかった)
【見どころ②】厄除けの獅子頭と、御旅所で紡がれる神楽とおもてなし
子供たちの泣き声が響く?厄除けの「獅子頭」も巡幸
神輿の後ろからは、大きな「獅子頭(ししがしら)」が随行します。
獅子頭が一軒一軒の軒先を回り、無病息災や魔除けを祈願して住民の頭をパクパクと噛んでいくのですが……ここで繰り広げられるのが、夏の風物詩とも言える「子供たちの涙」です。
▲ 伝統ある厄除けの獅子頭をしっかりと手に持つお祭りの参加者。間近で見るとかなりの迫力です。
目の前に現れた大きな赤い獅子頭に、小さな子どもたちは大パニック!お父さんお母さんに抱っこされながら、必死に逃げようと泣き叫ぶ姿があちこちで見られます。
泣いている子どもたちには少し申し訳ないですが、周囲で見守る大人たちはみんな笑顔。「元気に育ちますように」という地域の温かい眼差しに包まれた、とてもほのぼのとした光景です。
御旅所で奉納される「巫女の舞」と、地域一丸の温かいおもてなし
神輿巡幸の途中に設けられる「御旅所(おたびしょ)」では、お祭りのもう一つの主役である巫女さんたちによる美しい神楽(舞)が奉納されます。それまでの激しい水掛けの喧騒から一転して、張り詰めた空気の中に笛や太鼓の音が響き渡る瞬間は、思わず背筋が伸びるような神聖な美しさがあります。
▲ 御旅所で厳かに奉納される巫女の舞。地域の伝統が次の世代へと大切に受け継がれているのを感じる、美しいシーンです。
そして、この御旅所で何より心に染みるのが、地域の方々による温かいおもてなしです。暑さの中で神輿を担ぎ抜く参加者のために、地元の方々が総出で準備してくださった手作りのおにぎりや、冷たいお茶、そして体に染み渡るビールなどが振る舞われます!
こうした地域のサポートがあってこそ、担ぎ手たちも最後まで力強く神輿を担ぎ続けることができます。休憩中には、お互いに水を掛け合って火照った体を冷まし、談笑する和やかな光景も見られます。
▲ 御旅所での休憩中、お互いに水をかけ合ってクールダウンする参加者たち。過酷な暑さも、この笑顔と地域の協力があれば乗り切れます!
店長 是澤
われわれ入厄世代も40歳。参加者の家族や子どもたちも応援にきていたり、地域の住民の方やボランティアの学生さんたちも一生懸命手伝ってくれていて、まさに町全体でやっているという感じがして、あたたかい時間でしたね(気温は死ぬほど暑かったですが)
【舞台裏】巡幸の先導役。午後から「猿田彦(天狗)」として参戦!
さて、お祭りのきらびやかで熱気あふれる表舞台をご紹介してきましたが、ここからは私、是澤の身に起こった「お神幸祭のリアルな裏側」をドキュメンタリー形式でお届けします。
実は午前中、私はエアコンのしっかりと効いた快適な備品車の中から、お神輿の様子を優雅についていくという、きわめて余裕のあるポジションにいました。
しかし、本当の地獄は昼食後に静かに幕を開けたのです……。
神々の先頭を歩く、威厳ある猿田彦(のはずだった)
お昼休憩が終わり、神主さんに本格的な着付けをしていただいた直後の様子がこちら。まだ何も始まっておらず、緊張感すら漂う直立不動の立ち姿です。
▲ 着せられたばかりで体がまだ衣装に馴染んでおらず、ロボットのように固まっている是澤。
しかしその直後。冷やかしにきた地元の友人たちを見つけた瞬間、一気に調子に乗り始めます。
▲ 槍を構え、完全にノリノリでポーズを決めだした瞬間。
店長 是澤
友達にあおられた瞬間、「お?こっちは神様よ?やっちゃうよ?」と完全にイキり倒していますね。ちょっと楽しんでますね。この男、自分が完全インドア運動不足おじさんだということを忘れているようです。この直後、本当の地獄が始まるとも知らずに……。
【生存戦略】お面を浮かせて空気を吸う神様
いざ巡幸が始まって数分。風が一切通らない分厚い装束の中に熱気がこもり、お面の中は一瞬でサウナ状態に。あまりの酸素の薄さに命の危険を察知しました。
▲ 始まって早々、耐えかねてお面をクイッと浮かせて外界の空気を吸い込む瞬間。
店長 是澤
やめろ!!!浮かせてる決定的瞬間を激写されてるぞ!!!
でも本当にそうしないと肺に酸素が届かなかったんです。生きるための防衛本能でした。
消え失せる猿田彦の威厳。ただ歩く物体へ
中盤を過ぎると体力ゲージは完全にゼロ。神を演じる余裕は微塵もなく、魂の抜けた状態で一歩一歩足を前に踏み出すだけのマシーンと化しました。
▲ もはやただの「重労働に耐える男」の背中。槍を支えるだけの力が残っていません。
店長 是澤
ちょっと後ろ!!!後ろの神輿と距離が空きすぎ!!!ちゃんと後ろを気にして!
槍の持ち方も適当すぎる。もはや猿田彦を全うしようとする意志が全く感じられない、気の抜けたおじさんになってしまっています。早歩きだるやめろや。道を清めろや。
そんなただ歩く屍のようになっているとき、不意に視線を感じてパッと顔を上げたところ、カメラのレンズとバッチリ目が合ってしまいました。
▲ 「やべ、見られた」という感情が、面の小さな目の穴からビンビンに伝わってくる瞬間。
店長 是澤
こっちみんな!!!
お面の覗き穴からガッツリ視線をカメラにロックオンしています。神としての緊張感、どこへ置いてきたのか...。お神輿と距離空きすぎて散歩してる天狗のおっさんみたいになってますね。蛍のように光輝いてるはずの目は漆黒です。
ラスト100メートル。限界を超えて、静かに怒る神様
そして迎えたゴール手前100メートル。この頃にはもう、周りの目や体裁などどうでもよくなっていました。
▲ 堂々とお面をずらし、ただならぬ怒り(暑さへのブチギレ)を漂わせながら歩く終盤の様子。
店長 是澤
このとき、心の中でずっと「暑すぎるやろこれ!!!死ぬわ!!!なんちゅう過酷な修行や!!もういいって早く歩いてはよ帰ろうや!!!」と、お面と衣装の分厚さに大激怒していました。隠す気ゼロで、なぜかカツラも完全にずれてました。本当にすみません。
本当に冗談抜きで熱中症で倒れる一歩手前までいきましたが(なんかもう最後の方なんて足元おぼつかなかったし)、私を救ってくれたのは、各御旅所に着くたびに、冷たい飲み物をすぐに持って駆け寄ってくださった婦人部の皆さま、そして一緒にこの過酷な一日を駆け抜けた厄年仲間の皆さまでした。
冷え冷えのドリンクを手渡されたときの優しさは、一生忘れません。あのどちゃくそ温かいサポートがなかったら、私は間違いなく日知屋の路上で本物の屍になっていました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!
伝統を未来へ。やっぱり日知屋の祭りは最高!
私自身は天狗装束の暑さで本気で死にかけましたが(笑)、改めて振り返ると、須賀社例大祭は本当に素晴らしいお祭りだと心から実感しています。
何日も前から準備を進めてくださった厄年会の皆さま、いつも笑顔で神輿を支える担ぎ手の皆さま、そして沿道から温かい声をかけ、おもてなしをしてくださる地域住民の皆さま、違う地区から助っ人にきてくれた入厄の同級生たち。本当にありがとうございました。
この全員のエネルギーと地元愛が一つになるからこそ、日知屋の夏はこれほど熱く、魅力的なのだと思います。
日向市の地域密着企業として、しんせい不動産はこれからも、日知屋のこの熱い伝統と素晴らしいコミュニティを全力で応援し続けたいと思います!
店長 是澤
来年もし「猿田彦をやりたい!」という屈強な方がいらっしゃいましたら、いつでも私までご一報ください。喜んで大役をバトンタッチさせていただきます(切実)。
あ!秋もありますよ!!!お祭り!本当はお祭りから逃げ出したい気持ちで山々ですが、絶対逃げられないので、次回もきっと潜入ブログしてきます!お楽しみに!(タスケテ)
安之神社(須賀社)へのアクセス・基本情報まとめ
最後に、須賀社例大祭の本拠地である「安之神社」へのアクセス方法をまとめました。日知屋の歴史に触れてみたい方、来年お祭りを見に行きたい方は、ぜひ参考にしてください。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 神社名 | 安之神社( やすのじんじゃ) |
| 摂社 | 須賀社(素戔嗚命を祀る境内社) |
| 所在地 | 〒883-0062 宮崎県日向市日知屋本郷 |
| アクセス |
・JR日豊本線「日向市駅」から車で約7分 ・宮崎交通バス「本郷」バス停下車、徒歩約3分 |
- 専用の一般駐車場はございません。お越しの際は、公共交通機関をご利用いただくか、周辺の有料駐車場をご利用ください。
- お祭り当日は神輿巡幸に伴い、日知屋本郷周辺の道路で一時的な通行規制や混雑が予想されます。お車で周辺を通行される際はお気をつけください。
- 水掛け神輿を見学する際は、濡れても良い服装や、スマホ・カメラの水濡れ対策(防水カバーなど)を万全にしておくことを強くおすすめします!
祭りのあとの、恐ろしい後日談。
1週間たってもまだ赤黒い腕...
日頃インドアだし、仕事でも基本室内の仕事だから、焼ける前の白と、焼けたところが黒くなりすぎて、マイケルジャクソンの手袋みたいになってる...
お仕事でお客さんに資料をお渡しするとき、この手首の境界線がバッチリ見えてしまって、普通に恥ずかしい状態です。(リストバンドの呪い)
ちなみに友人は、顔面の日焼けで目がみたことないくらいボッコシ腫れておりました。
ーー みんな本当にお疲れ様ですよ...!
日向市のお部屋探しは、しんせい不動産にお任せください
つまり、まとめるとこうです。
「かつてお姉ちゃんの部屋にウンコを投げ散らかした大暴れ神(スサノオ)」を祀るお神幸祭で、その神輿の先頭を、天孫降臨の際に活躍した「鼻が爆長な超優秀ナビゲーター(猿田彦)」が道を清めて歩いている。
日本神話って小難しそうなイメージだけど、実は結構シュールで、え?ウンコ?ウンコ投げたの?だれの?え、自分の?自分のウンコ?なにしてんねん!ってなったりします(ガチで)