まだこの事務所を作りに明け暮れていたあの頃。
とある昼、代表から連絡がきました。
この電話が地獄の始まりです。.
『おい!今日、天井の色塗ろうや!』
『オ、オッケー!(あ、こうなったらだれにも彼をとめられない...。)』
現場へ到着。
天井を白いペンキ塗ろうとやる気マンマンの二人。
もちろんズブの素人です。
代表がすでにアイテムを準備してくれていました。
早速塗りはじめます。
『うわ!垂れた!だりーーー!ガハハ!』
『おい!メガネついた!ペンキ!めっちゃ垂れるやん!だりー!!ガハハ!』
そんなハッピーな調子でやること2~3時間が経過。
『.......。』ペタペタ
『.......。』ペタペタ
ただただ疲労で口数の減る2人。
あたりも完全に暗くなり、完全にお疲れモードです。
これは後日知ったんですが、水性ペンキって水で薄めて使うんだそうですね。
そのまま原液を塗り捲ることにより、ペンキが恐ろしくのびず、腕が疲れるわ、時間かかるわで大変な思いをし、
あきらかに2人とも疲れがピークに近づいておりました。
完成----!
今回ばかりはちょっと疲れたね。
ま、ちょっと塗りムラがあるけど、味っしょ!味!!
そんなことを話しながら上を眺めていたころ。
心配した代表の父が様子をみに来ました。
代表父『おー。塗ったか。でもまさかこれで終わりじゃねーやろーが。ムラがあるぞ!』
(あ、アカン。父ちゃんそれはアカンやつや。代表がまた動いちゃうやつや...)チラッ
『.......』
(うわーーーーーー上眺めてるーーーーーー絶対塗るっていうーーー!おわったーーー!)
『っしゃ!2回目いこうか!』
(アウトーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!)
ということで2度塗りです。
後で後悔しても塗りなおすの大変やで、ってことで。
頑張って塗っていきます。
『.......。』ペタペタ
『.......。』ペタペタ
また2~3時間ほど経過。
時間はすでに12時を回っております。
『でけたーーーーー!!!!!!』
『おっけおっけ!めっちゃいい!めっちゃいい!プロ!プロ!』
それでも少し塗りムラや塗り残しがありますが、そこには触れずにひたすら褒めちぎる是澤。
代表がまた3度塗りとか言い出したら大変です。(彼なら言いかねない)
『ねえ』
『はい』
『壁、漆喰塗るっていったやん?』
『うん』
『あれ、漆喰届いてるのよね』
『まじで。え?!塗る気?!正気か!!』
『いや、それはさすがに無理。でもちょっと蓋あけてみたくない?』
『あーびびった。そういうことね。みてみようか。』
壁を塗る塗料が届いていて、ソワソワした僕たちは、
ちょっとどんな風に梱包されているのか様子だけみたくて、
缶に入った塗料をあけました。
いえ、あけてしまいました.....。
パカッ........
『あれ.....?』
『え....?』
『なんかそのまま液体が入ってるんだけど』
『ん?ということは?』
『え...今塗らないと固まっちゃうんじゃね?』
『え....』
『え....』
壁の漆喰塗り開始!!!!
いかんわ。まじトラップ。まじパンドラ。パンドラ漆喰。
訳の分からない文句を言いながら、明け方まで作業が続きました。
もう素人には塗り方がわかんないし、もうわけわからず手で直接塗りまくるしまつ。
完全に心が折れていたので、写真を残していないのが悔しいところでございます。
人間、疲れを通り越すと、逆にハイになるようで、最後はガハガハ笑いながら明け方まで作業をしていました。
ズブの素人感満載の床と壁ですが、今では愛おしくてたまらない。
そんな事務所に仕上がっています。
後日、ペンキ受けに使っていたのが、代表の妻のお弁当箱と発覚し、怒られたのはまた後日のこと。
↓代表の妻のお弁当箱とペンキを是澤がかっこつけてインスタグラムへアップした写真がこちら